概要
「人の想像力よりも、現実がはやい。フィクションを楽しむ時代は終わった、今は自分が現実を作って楽しむ時代」
そう語るのは、元々、眼科医であった藤井直敬さん。
藤井さんは眼科医として勤務する傍ら、大学院へと進み、「代替現実=Substitute Reality(SR)」を開発したことから、「現実科学」の世界、VRへと踏み出しました。
2014年にはVRサービスの開発などを手掛けるハコスコを創業し、最近では予約制の実験空間「ハコスコカフェ」をオープンされています。
藤井さんの講義では、次のような興味深い内容をお話頂きました。
現実を定義し、科学し、操作することで新しい豊かさを生み出すのが現実科学の考え方で、そのためには「現実とは何か」を考えなければいけない。
私たちは、繭のような境界の中で生きていて、その繭の内側が「現実」である。
しかし、この繭の境界は曖昧である。
そして、内側の世界は自分が主観で学習した世界である。
ゆえに、人それぞれによって学習したものが違うから世界は違う。
また、セミナーでは実際にSRなど体験映像を見ながら、藤井さんの過去から現在の活動までをご説明いただきました。
参加者の皆様にとっても、自分が今見ている「現実」に対して問いを立てる、稀有な機会となったのではないでしょうか。
著名な芸術家から新進気鋭の若手アーティストまで、幅広いジャンルの講師陣を招き、「少人数・ディスカッション・体感型」を前提とし、単なる座学に留まらない、新たな思考の柔軟性を獲得する場を提供する「Flexible Theory」
次回のFlexible Theoryもお楽しみに!
*ハコスコカフェ : https://cafe.hacosco.com/